旅のしおりづくり|行きたい場所をノートにまとめて“想像の旅”を楽しもう

大人の趣味

想像の旅から始まる、おうち時間の楽しみ

ふと「ここに行ってみたいな」と思う瞬間、誰にでもありますよね。
SNSやテレビで見た風景、雑誌で見かけたカフェ、誰かの旅行記──。


そんな“行ってみたい気持ち”をそのままにしておくのは、少しもったいないものです。

実際に出かける予定がなくても、行きたい場所をノートに書き留めておくだけで、
日常の中にちょっとしたワクワクが生まれます。

今回は、そんな“旅のしおりづくり”をおうち時間の趣味として楽しむ方法をご紹介します。

行きたい場所ノートってどんなもの?

「行きたい場所ノート」とは、まだ訪れていない場所の情報やイメージをまとめた         自分だけの旅ノートです。

観光ガイドのように完璧に作る必要はなく、気になった場所や写真               行ってみたい理由を自由に書き留めていきます。

ノートを開くだけで“想像の旅”が始まり、ページをめくるたびに気分が明るくなります。
目的地を決めて下調べをするというより、「もし行けるなら、どんな一日を過ごしたいか?」          を思い描く時間こそが、このノートの魅力です。

ノートの始め方|用意するのはお気に入りの1冊だけ

難しい準備は必要ありません。
お気に入りのノート、またはスマホのメモアプリひとつで始められます。

大切なのは“自分が見ていて楽しくなる形”にすること。

たとえば、ページの構成はこんな感じです。

  • 行きたい場所の名前
  • 写真や雑誌の切り抜き、印象的な風景
  • 行ってみたい理由(「海がきれい」「静かそう」「アートがある」など)
  • 食べてみたいもの、体験してみたいこと
  • 季節や滞在のイメージ(春に行きたい、秋の紅葉が見たい など)

数行のメモでも十分です。 

「ちゃんとまとめなきゃ」と思うと続かないので、
気づいたときに書き足していく“ゆるいノート”にするのがおすすめです。

ノートづくりをもっと楽しむアイデア

写真や地図を貼る

スマホで保存した旅先の写真や、雑誌で見かけた美しい風景を印刷して貼ると、
ノートが一気に“自分だけの旅のしおり”に変わります。

ページをめくるたびに色や風景が目に飛び込み、見ているだけでも気分が上がります。
たとえば「春の桜のまち」「夜景がきれいな場所」など                    写真を貼るテーマを決めるのもおすすめです。

さらに、地図を小さく印刷して、行きたい場所にシールや色ペンでマークをつけると、
実際の旅を計画しているような感覚になります。

周辺に「寄ってみたいカフェ」「見てみたい建物」などを書き込むと、
ページがまるで“想像の旅路”のように広がっていきます。

「地図+写真+ひとことメモ」だけでも十分。
小さな旅を一枚ずつ描くような気持ちで楽しんでみてください。

テーマを決める

ノートを続けていくうちに、自然と自分の「好きな旅の傾向」が見えてきます。
そのときにおすすめなのが、テーマごとにページを分けていくこと。

たとえば──

  • 海辺のまちを集めた「青のページ」
  • 古い町並みや建物をまとめた「時間旅行ノート」
  • 小さな美術館やギャラリーを集めた「アート散歩帳」
  • 花や自然をテーマにした「季節の旅ページ」

など、少し意識して分類するだけで、読み返すたびにワクワクが倍増します。

同じテーマで別の場所を探して追加していくうちに、
「日本にはこんな場所もあったんだ」と新しい発見がどんどん生まれます。


ノートが厚くなるほど、あなたの“旅の世界地図”が                       広がっていくような感覚を味わえるでしょう。

想像の一日を描いてみる

行きたい場所をまとめたら、次は「そこではどんな一日を過ごしたいか」            を想像してみましょう。

たとえば──
「朝は静かな港を散歩して、昼は地元のカフェでランチ。午後は美術館へ。
 夕方は夕焼けの見える坂道を歩いて帰る。」

たった数行でも、自分の中に“旅の物語”が生まれます。
予定がなくても、頭の中で旅を組み立てる時間はまるで小さな創作のよう。

気分が乗ったときには、想像の旅を短い文章にして書き留めてみても素敵です。
「この町に行ったらどんな気分になるだろう」「何を感じたいだろう」──
そんな想像を文字にすることで、ページがぐっと生き生きしてきます。

旅が“現実の計画”ではなく、“自分の中の楽しみ”に変わっていく。
それこそが、行きたい場所ノートの一番の魅力かもしれません。

 

行きたい場所ノートがくれる3つのうれしさ

① 日常の中に小さな楽しみが生まれる

旅行の予定がなくても、ノートを開くだけで心はすぐに“旅の途中”へ。 

ページに貼った写真やメモを眺めていると、まだ見ぬ風景や町の空気を想像して、
ほんの少し現実がやわらぐような時間が流れます。

「この路地を歩いたら、どんな香りがするだろう」                     「この店の窓辺から、どんな景色が見えるのかな」──
そんなふうに思いをめぐらせているうちに、まるで自分が                   その場所にいるような感覚になります。

忙しい毎日の中でも、ページをめくるたびに心のどこかで“旅の灯り”がともる。
それが、このノートがもたらしてくれるいちばんの喜びです。 

行けなくても想うだけで嬉しい──そんな気持ちを思い出させてくれます。

② 自分の「好き」が見えてくる

ページを重ねるうちに、不思議と“自分の好きなもの”がはっきりしてきます。

自然の多い場所に惹かれる人もいれば、古い建物や路地のある町に心を奪われる人もいる。
行きたい場所ノートは、そんな心の傾向を静かに映し出してくれる鏡のような存在です。

たとえば、「湖」「木のぬくもり」「静かなカフェ」といった言葉が何度も出てきたなら、
それは“穏やかな時間を求める自分”の表れかもしれません。

ページの間から自分の価値観が顔をのぞかせる瞬間は、少し照れくさく              でも嬉しいものです。

そして、“好き”がわかると、日々の選択にも小さな変化が生まれます。

旅先だけでなく、休日の過ごし方、カフェの選び方、インテリアの色合いまで──
自分らしい方向へ少しずつ寄っていくのを感じられるでしょう。

行きたい場所ノートは、未来の旅だけでなく                         “今の自分”を見つけるためのノートでもあるのです。

③ 実際の旅の準備にもなる

最初はただの“想像のノート”だったはずが、書き続けるうちに                 いつのまにか旅の下調べ帳として役立つ一冊に育っていきます。

住所やアクセス、気になるお店の名前、泊まってみたい宿のイメージ──
思いついたことを少しずつ書き足すだけで                          いつかの旅のヒントが自然と集まっていきます。

後から見返すと、「ここなら一泊でも行けそう」「この季節が良さそう」といった         現実的なプランが見えてくるはず。
“憧れ”だった場所が、“行けるかもしれない場所”へ変わる瞬間は、きっと心が弾みます。

そして、実際に旅立つ日が来たら、ノートのページを再び開いてみましょう。
そこには、過去の自分が描いた理想の風景や小さな願いが残っています。

そのページを手に、現地でその景色と出会えたとき、
「このノートを書いていてよかった」と心から思えるでしょう。

まとめ|旅は、思い描くところから始まっている

「いつか行ってみたい」と思う気持ちは、すでに旅のはじまり。

行動する前に、その気持ちをノートに残しておくことで、
未来の自分へのメッセージにもなります。

ページをめくるたびに、行きたい場所が増えていく。
それは、今を楽しむ力にもつながります。

出かけることがむずかしい時期でも、
ノートを開けばどこへでも行ける──
そんな“想像の旅”を、今日から始めてみませんか?

 

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